中国旅行の注意点
日本よりお店の閉まる時間が早い
中国旅行を計画中の方にぜひ知っておいてほしいのが、「お店の閉まる時間が早い」という点です。日本では、コンビニが24時間営業していたり、夜遅くまで営業している飲食店やスーパーが多く、いつでも買い物や食事ができる便利さがありますよね。しかし、中国では多くのお店が夕方から夜にかけて閉店するため、少し注意が必要です。
例えば、一般的なスーパーマーケットは午後9時や10時に閉店することが多く、小さな店舗やショッピングモールはさらに早い午後6時～8時頃に閉まる場合もあります。都市部や観光地では遅くまで営業しているお店もありますが、郊外や住宅街では特に早めに閉店する傾向があります。
さらに、レストランやカフェも日本の感覚とは異なり、ディナータイムの終了が早いことがあります。夕食をゆっくり楽しみたい場合は、事前に営業時間を確認し、早めに入店するのがおすすめです。
一方で、24時間営業している店舗も存在します。ただし、店舗の場所によっては営業時間が異なるため、Googleマップなどで事前に確認しておくと安心です。
中国旅行中は、日本と同じ感覚で行動すると「もう閉まっている！」と困ってしまうことも。特に、夜遅くに買い物や食事を予定している場合は、営業時間をしっかり調べて計画を立てましょう。現地の営業時間に慣れて、楽しい旅をお過ごしください！
列への割り込みはよくある
中国を旅行する際、日本と違って驚くことの一つが「列への割り込みがよくある」という点です。日本では行列に並ぶ際、他人を押しのけたり割り込むような行動はほとんど見られず、マナーが守られているのが一般的です。しかし、中国では少し事情が異なります。
中国では、混雑した場所や長い列で、割り込みのように見える行動が起きることがあります。例えば、家族や友人が後から合流するケースや、前にいる知人に話しかけながら自然に列に加わるケースが多いです。こうした行動は日本人からすると「マナー違反」に感じられるかもしれませんが、中国では必ずしも悪意があるわけではなく、ある程度「許容される範囲」として受け入れられています。
もちろん、全ての人がこうした行動をとるわけではなく、割り込みがトラブルになることもあります。そのため、もし自分が旅行中に列で割り込みを目にした場合、冷静に状況を見極めることが大切です。明らかに悪意のある行動で不快に感じる場合は、スタッフや係員に伝えるとスムーズに対応してもらえるでしょう。
また、割り込みを防ぐためには、自分の場所をはっきり示しておくことも重要です。列の流れが曖昧な場合は、間を詰めて並ぶようにするなど、はっきりと「ここが自分の位置だ」と示しておくとトラブルを防ぎやすくなります。
中国では、日本とは異なる文化や行動様式に触れることも旅行の一つの醍醐味です。こうした違いを理解しつつ、広い心で現地の雰囲気を楽しみましょう！
電圧の違いに注意
中国旅行をする際に意外と見落としがちなのが「電圧の違い」です。日本と中国では家庭用電源の電圧が異なるため、電化製品を使用する際には注意が必要です。
中国旅行中に電化製品を安全に使うためには、以下のアイテムを準備しておくと便利です：
変圧器
日本の100V対応の家電を中国で使う場合、変圧器を用意することで電圧を適切に調整できます。ただし、変圧器は少し重さがあるため、必要な場合のみ持参しましょう。
プラグ変換アダプター
特にBタイプのプラグが必要な場合があるため、変換アダプターを持参すると安心です。最近では、複数のプラグ形状に対応した万能アダプターも販売されています。
マルチ電圧対応の家電製品
海外旅行を頻繁にする方は、電圧100～240Vに対応したドライヤーや充電器を購入するのもおすすめです。このような製品なら、変圧器なしで中国でもそのまま使えます。
注意が必要な電化製品
特に注意したいのが、ドライヤーやヘアアイロン などの消費電力が高い製品です。これらは電圧が合わないと正常に動作しないだけでなく、故障や事故のリスクが高くなります。旅行用のコンパクトな製品を新たに購入するのも一つの手です。
水はミネラルウォーターがおすすめ
中国旅行中、特に気を付けたいのが「飲み水」の問題です。中国では、水道水をそのまま飲むことが一般的な地域もありますが、日本人旅行者にとっては慣れない成分や味、地域による水質の違いから、お腹を壊してしまうケースも少なくありません。そのため、旅行中の飲み水にはミネラルウォーターを選ぶことをおすすめします。
中国の水道水事情
中国の水道水は、基本的には飲用可能とされており、多くの家庭やレストランでは水道水が提供されます。しかし、水質は地域によって大きく異なり、塩素消毒の匂いが強い場合や、鉱物成分が多く含まれる「硬水」の場合があります。これが旅行者にとっては違和感となり、体調不良の原因になることもあります。
ミネラルウォーターの選び方
中国では、スーパーやコンビニ、ドラッグストアなどで簡単にミネラルウォーターを購入できます。購入時には以下のポイントに注意してください：
ブランドを選ぶ：Evian、Fiji Water、Dasani、Aquafinaなど、信頼できるブランドの水がおすすめです。
成分表示を確認：ラベルに「Spring Water（湧き水）」や「Purified Water（ろ過水）」と書かれているものがあります。好みに応じて選びましょう。
サイズをチェック：500mlのペットボトルから、1ガロン（約3.8リットル）までさまざまなサイズがあります。観光中は500ml、ホテルや長時間の移動には大きなサイズが便利です。
外出時の持ち物に水をプラス
中国では気候が乾燥している地域も多く、特に夏場は水分補給が重要です。観光地によっては水が手に入りにくい場所もあるため、外出の際は必ず飲み水を持ち歩くようにしましょう。また、空港のセキュリティを通過する際は水を捨てる必要があるので、再利用可能なボトルを持参して現地で補充するのもおすすめです。
公共トイレは有料の場所が多い
中国を旅行する際、公共トイレ事情に注意が必要です。日本では、駅や公園、ショッピングモールなどで無料のトイレを気軽に利用できますが、中国では無料トイレが少なく、場合によっては有料のトイレを利用する必要があることもあります。
有料トイレの事情
中国では、一部の都市や観光地で公共トイレが有料となっていることがあります。料金は25セント～1ドル程度が一般的で、トイレの入り口にコインを入れる仕組みになっていることが多いです。このため、旅行中は小銭を常に持ち歩くと便利です。
無料で利用できるトイレ
有料トイレがある一方で、以下の場所では無料で利用できることが多いです：
ショッピングモールやデパート
大型のショッピング施設では、無料のトイレが整備されていることが一般的です。
カフェやファーストフード店
スターバックスやマクドナルドなどのチェーン店では、トイレを無料で利用できる場合が多いですが、利用はお店の利用客に限られることがあります。
観光施設
博物館やテーマパークなどの施設内には、入場料に含まれている形で無料トイレが設置されています。
トイレを探す際のポイント
事前に調べる
Googleマップやアプリを利用して、近くのトイレを確認するのがおすすめです。レビューを見れば、トイレの清潔さや有料・無料の情報も得られることがあります。
施設スタッフに尋ねる
トイレの場所が分からない場合は、施設のスタッフや店員に尋ねるのが早いです。
高速道路の休憩所を利用する
中国の高速道路沿いには、無料で利用できるトイレ付きの休憩所が多数設置されています。
トイレ利用時のマナー
中国ではトイレの利用後にしっかり清掃することや、順番を守ることがマナーとして重視されます。また、手を洗うスペースにペーパータオルがある場合は、必要以上に持ち出さないよう心掛けましょう。
公共交通機関は時間通りに運行しない
中国旅行を計画している方にぜひ知っておいていただきたいのが、公共交通機関の運行スケジュールについてです。日本では電車やバスが時刻表通りに運行することが当たり前ですが、中国では遅延や運行変更が頻繁に起こるため、時間に余裕を持った行動が必要です。
電車やバスの遅延が多い理由
中国では、公共交通機関が時間通りに運行しない理由として、以下の点が挙げられます：
車両トラブルや保守作業
車両や線路のメンテナンスが理由で運行が遅れることがあります。特に郊外路線や古い設備の路線ではトラブルが起きやすいです。
渋滞や交通状況
都市部ではバスが道路の渋滞の影響を受けやすく、予定通りの運行が難しいことがよくあります。
運行頻度の違い
日本ほど運行本数が多くないため、一つの便が遅れると次の便にも影響が及ぶ場合があります。
影響を最小限にするためのポイント
余裕を持ったスケジュールを立てる
中国では公共交通機関に遅れが出ることを前提に、移動時間に余裕を持たせておくのが重要です。目的地に遅刻しないために、早めに出発しましょう。
リアルタイムで運行状況を確認する
多くの都市では、公共交通機関のアプリやウェブサイトでリアルタイムの運行情報を確認できます。
タクシーやライドシェアの活用
急いでいる場合やスケジュールを確実に守りたい場合は、UberやLyftといったライドシェアサービスを利用するのも一つの手です。公共交通機関より高くつくこともありますが、利便性は高いです。
注意点
運行間隔が長い路線もある
都市部では運行間隔が短い場合もありますが、郊外のバスや電車は1時間に1本しかないことも珍しくありません。時刻表を事前に確認しておきましょう。
突然の運休もあり得る
工事や天候によって、突然運休になることもあります。目的地に向かう前に最新情報をチェックする癖をつけましょう。
タクシーのぼったくりに注意
中国旅行中にタクシーを利用する機会がある方は、「ぼったくり」に注意が必要です。多くのタクシー運転手は正直で信頼できる一方で、観光客を狙った不正料金の請求や不必要な遠回りをされるケースもあります。これを防ぐためには、事前の準備や注意が重要です。
ぼったくりの典型例
遠回りをされる
観光客が土地勘のないことを利用して、わざと遠回りし、料金を高くする手口です。空港から市内への移動や観光地間の移動で起こりやすいです。
メーターを使わない
一部のタクシー運転手が料金メーターを使わず、法外な金額を請求するケースがあります。特に、深夜や人の少ないエリアでは注意が必要です。
追加料金の請求
本来必要のない「荷物料金」や「高速道路利用料」などを勝手に追加される場合があります。
ぼったくりを防ぐポイント
ライドシェアサービスを活用する
UberやLyftなどのライドシェアサービスは料金が事前に提示されるため、ぼったくりのリスクが少なく、安心して利用できます。アプリをダウンロードし、現地で使える状態にしておきましょう。
正規のタクシーを利用する
空港やホテルでは、正規のタクシー乗り場を利用するようにしましょう。無許可のタクシーや個人で営業している「白タク」は避けるべきです。
事前に料金を調べる
移動する距離の相場料金を事前にGoogleマップやタクシー料金計算アプリで調べておくと安心です。もし運転手が提示した料金が大幅に高い場合、交渉の材料にもなります。
ルートを確認する
タクシー乗車中は、スマートフォンでGoogleマップなどを開き、自分が移動しているルートを確認しましょう。運転手が遠回りをしていないか監視することで、抑止力にもなります。
疑問があれば尋ねる
料金やルートに不安を感じた場合は、遠慮せず運転手に質問しましょう。英語に自信がない場合は、事前に「Why are we taking this route?（なぜこのルートを通るのですか？）」などのフレーズを覚えておくと便利です。
トラブルが起きた場合の対処法
領収書を必ずもらう
トラブルが起きた際に証拠として使えるため、支払い後は必ず領収書をもらいましょう。
ホテルのスタッフや現地の警察に相談する
ぼったくりが疑われる場合は、滞在先のホテルのスタッフや、最寄りの警察に相談すると解決の糸口が見つかることがあります。
混雑エリアではスリに気をつける
中国旅行中、観光地や人混みの多いエリアではスリ被害に注意が必要です。
スリが狙いやすい状況
混雑した場所
人が密集している場所では、他人の接触に気づきにくく、財布やスマホを狙われやすいです。
観光に夢中になっている時
写真撮影や案内表示を見ている間に、カバンの中身を抜き取られるケースがあります。
無防備な荷物管理
後ろポケットに財布を入れたままや、リュックサックを背負ったままでは、スリにとって格好の標的となります。
スリ被害を防ぐポイント
貴重品の管理を徹底する
財布やスマホ、パスポートなどの貴重品は、体に密着するウエストポーチや首下げタイプのバッグに入れ、服の下に隠すのがおすすめです。
リュックを使う場合は、胸元で抱えるか、防犯機能がついたものを選びましょう。
周囲に気を配る
混雑エリアでは、周囲の人の動きに注意を払いましょう。不自然に近づいてくる人や、体がぶつかってきた際は特に警戒してください。
多額の現金を持ち歩かない
必要以上に現金を持たず、クレジットカードやデビットカードを活用するのも良い方法です。また、現金は分散して持つことで、万が一の被害を最小限に抑えることができます。
バッグは前に持つ
人混みの中では、バッグを後ろに背負わず、前に抱えるようにしましょう。特にチャックが開けやすいバッグの場合は、より注意が必要です。
防犯アラームを活用する
バッグやポーチに取り付けられる防犯アラームを使用することで、スリに遭った際にすぐ対応できます。
被害に遭った場合の対応
万が一スリ被害に遭った場合は、以下の手順を取ることをおすすめします：
クレジットカードやデビットカードをすぐに停止する
被害を受けた場合、カード会社に連絡して利用停止手続きを行いましょう。
現地警察に被害届を提出する
被害届を出すことで、保険やカード会社に申請する際の証明になります。
大使館に連絡する
パスポートが盗まれた場合は、大使館や領事館に連絡して再発行手続きを行います。
危険エリアには近づかない
中国旅行を安全に楽しむためには、地域ごとの治安状況を把握し、危険エリアには近づかないことが重要です。多くの観光地は比較的安全ですが、大都市の一部には犯罪率の高い地域や観光客を狙った犯罪が発生しやすいエリアも存在します。旅行前にしっかり準備を整え、安心して旅を楽しめるようにしましょう。
危険エリアに注意が必要な理由
中国では都市ごとに治安の良いエリアと悪いエリアがはっきり分かれていることがあります。特に、以下の理由から危険エリアには近づかないようにしましょう：
犯罪率が高い：スリや強盗、暴力事件が発生するリスクが高いエリアがあります。
観光客が狙われやすい：土地勘がない旅行者は、犯罪者にとってターゲットになりやすいです。
夜間の治安が悪化する：昼間は比較的安全でも、夜になると危険度が増す地域があります。
危険エリアを避けるためのポイント
事前にリサーチをする
渡航前に訪れる都市や地域の治安情報をインターネットで調べましょう。「〇〇（都市名） dangerous areas」や「〇〇（都市名） safety tips」といったキーワードで検索するのがおすすめです。
地元の人に相談する
滞在中に宿泊先のスタッフや現地の人に、安全なエリアや避けるべきエリアを尋ねるのも有効です。彼らは最新の治安情報を知っている場合が多いです。
不審な場所に足を踏み入れない
人気のない通りや荒れた雰囲気のエリア、ゴミが散乱している場所は避けましょう。また、明らかに人通りが少ない場所や薄暗い路地には近づかないようにしてください。
夜間の外出を控える
特に治安が不安視される地域では、夜間の外出を控えましょう。どうしても外出が必要な場合は、信頼できる交通手段を利用し、最短ルートで移動してください。
目立たない行動を心掛ける
高価なアクセサリーやブランド品を身に着けたり、地図やスマホを見ながら迷っている素振りを見せると、犯罪者に狙われやすくなります。シンプルな服装で、落ち着いた行動を心掛けましょう。
危険エリアでの対応策
万が一危険エリアに入ってしまった場合は、以下の対策を取りましょう：
すぐに立ち去る：安全そうな場所を目指し、落ち着いて移動してください。
警察や周囲に助けを求める：不審な動きをする人物がいたり、危険を感じた場合は、近くの警察や公共の施設に駆け込んでください。
貴重品を守る：バッグや財布は体に密着させ、スマホは不用意に手に持たないようにします。
